ここでは、長崎で生産される長崎ならではの商品や、長崎で提供される特有のサービスをイメージさせるものを広く「長崎ブランド」というものとします。産業を活性化するための「長崎ブランド」の確立に関する提言などをまとめることができればいいな、と考えています!

2010年01月02日

提言 -古賀人形に関連して-

提言 -古賀人形に関連して-

 提言 -古賀人形に関連して-私の知り合いが「江戸切子」の会社を経営している。彼の会社のホームページによると、「江戸切子」は江戸時代後期の切子細工が始まりとされ、現在につながる精巧なカット技法が継承されたのは、明治初期に英国人から数名の日本人が指導を受けたことによる、とある。その中に、彼の会社の創業者がいて、初代「秀石」を名乗った。
 また、「江戸時代のおもかげを強くとどめた意匠や技法に優れたものが多く、・・・当時よく使われた切り子文様および、その文様を施したガラス器を総称して『江戸切子』と呼んでいます。」と紹介されている。
 最近の話題では、大手化粧品メーカの80周年記念として、高級化粧品の容器として彼の会社の3代目「秀石」の手による『江戸切子』の容器が採用された。中身の化粧品ともども20万円以上という、容器も立派であるが価格も立派なものである。

 ところで、彼の会社では、「秀石」について最近商標登録をした。
 江戸切子の会社は数十社あり、それぞれがライバル関係にある。そこで、彼の会社では、技能を代々受け継いでいる「秀石」の作品を、他の製作者による作品と区別するために、商標登録することを決断した。

 江戸切子は、古賀人形と同様、伝統工芸品に属する。したがって、長年にわたる修業の末に技能を身につけることができるものであって、たやすく他人が真似することができるものではない。
 しかしながら、自己の作品を他の作品と区別し、自己の作品に責任を持つためには、「秀石」の例のように商標登録をすることが望ましい。

 長崎には、例えば、べっ甲細工のような広く知られた伝統工芸品もある。このようなものにも、個々の製作者を識別できるようなブランド(商標)を確立して、協業秩序を維持しながら、ライバル同士が切磋琢磨視して、業界の発展に寄与してもらいたい。(石)


提言 -古賀人形に関連して-参考:長崎べっ甲研究所ホームページ「鼈甲の製品」http://bekou.net/index.php?%F3%E8%B9%C3%A4%CE%C0%BD%C9%CA

(八)






Posted by 在京長崎応援団塾 at 13:18│Comments(0)
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