ここでは、長崎で生産される長崎ならではの商品や、長崎で提供される特有のサービスをイメージさせるものを広く「長崎ブランド」というものとします。産業を活性化するための「長崎ブランド」の確立に関する提言などをまとめることができればいいな、と考えています!

2009年12月15日

長崎ブランドへのヒント(古賀人形で思うこと)

長崎ブランドへのヒント
―古賀人形で思うこと―

 先日、帰省した際に、長崎空港で古賀人形の展示販売に接することができた。11月いっぱいの期間限定だという。

長崎ブランドへのヒント(古賀人形で思うこと) 古賀人形は、日本の三大人形の一つということで、数十年前から気になっていたが、長崎市内の一般的なみやげ物店ではまったく見かけることができず、実物を見た記憶がなかった。
 
このように、なかなか実物を見ることができないのは、作者が一人しかいないことと、製作工程が多くあり、完成までに時間がかかる、ということらしい。
 
実物を見ると、素朴な形にコントラストのはっきりした着色がしてあり、ほのぼのとした温かみを感じることができる。このあたりに人気の要素があるような気がする。
 
長崎ブランドへのヒント(古賀人形で思うこと)空港で見たときは、思わず衝動的に手ごろな大きさの「あ茶さん」の人形を買った。
 私は人形を収集する趣味はなく、初めて人形なるものを買った。そのほかにも魅力的でさまざまなデザインの人形があって、また別の人形を買いたい気になる。誰かに見せてあげたい、というような心理が働いたようである。

 このような心理にさせるのも、ブランドの作用である。


 調査した結果、「古賀人形」は商標登録されていないようである。「古賀人形」は、人形の分野では全国的に「周知」の域に達していると思われるため、また、美術工芸品ということができるため、あえて商標登録しなくても保護されると思うが、できれば商標登録しておくことが無難である。
 「古賀人形」は、一人の作家が個人的に製作しているので、地域団体商標の対象にはならない。商標登録を受けるとすれば、作者が個人の名義で商標登録出願することになる。
 ちなみに、「博多人形」は、博多人形商工業協同組合の名義で、団体商標として、地域団体商標登録制度が導入される前から登録されている。

 心配なことは、後継の作者がいるのだろうか、ということである。長崎のすばらしい美術工芸品を末永く引き継いでいってもらいたいものである。

(石)



Posted by 在京長崎応援団塾 at 11:18│Comments(1)
この記事へのコメント
子供時代に目にした覚えがありましたが、
会社に勤務していた頃、上司から尋ねられたことがあります。
「君は長崎出身だったね。古賀人形ってのを知ってるかい?」
「ハア・・・そういえば。鶏を抱えている中国人みたいな・・・・」
「そうそう、ソレ。手に入らないかなあ?」
ということで、もう30年くらい前の話ですが、実家に電話して買い求めました。
伝統工芸はどこも後継者難ではあるのでしょうが、何とか残したいものです。
Posted by 長野孝道 at 2009年12月27日 18:49
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